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パリ最新情報「パリジャン、パリジェンヌによるマスクの美学」 Posted on 2020/05/17 Design Stories
メトロでのマスク着用が義務になったこともあり、パリジャン、パリジェンヌにとってマスクは今や必須アイテム。おしゃれな彼らが毎日のファッションにどうマスクを取り入れるか、これから夏に向けて、パリジャン、パリジェンヌによるマスクの美学が炸裂しそうな予感です。
先日、フィリップ首相より「7月、8月はフランス国内ならばバカンスに行っても良い」と発表があり、国鉄のサイト訪問者数がその前日の3倍に跳ね上がったのだそう。海辺も少しずつ開放されてきているようで、今のところまだ浜辺で長時間日焼けをしたりピクニックをするのは禁止ですが、それも、状況が良くなるようなら随時アップデートしていくとのこと。「バカンスのために働いている」と言って過言ではないほどバカンス命のフランス人にとって、これはかなり朗報です。
外出制限中に仏友人たちから送られてきた「bikini(ビキニ)」ならぬ、「2020年版、Triquini(トリキニ)」の写真。トリキニとは、モノキニとも呼ばれる水着のことで、前は上と下が細い生地や金輪などでつないでいるけれど、後ろから見るとビキニというもの。ビキニの語源は、第二次世界大戦後に初めて原爆実験が行われたビキニ環礁(ほぼ下着であるこの水着が周囲に与える破壊的な威力を原爆に例えたよう)ですが、bikiniの”bi”には2つという意味があるので、それを3つという意味のtriにして「トリキニ」と名付けられました。そして、2020年の流行はマスクが加わった三点セットのトリキニ。これを見た時は、「うーん、これは流行らないでしょう」なんて思ったけれど、不安な外出制限期間を乗り越え、バカンスが近づいてきた今、真剣に「マスク付きのトリキニが欲しい!」と思っている人が結構いるに違いありません。
パリの街を歩いていると、使い捨てサージカルマスクをつけている人、薬局で買える布マスクをつけている人、かわいい手作りマスクをつけた人、服の色とばっちりコーディネートした手作りマスクをつけている人、新型コロナウイルスを唯一通さないFFP2タイプのマスクをつけている人など、「マスク」とひとことで言っても、それぞれのマスクに対する考え方や個性が感じられます。素敵なファッションにフェースシールドをつけてショッピングをしているマダムも見かけたし、通販サイトには見た事のない近未来的なマスクも売られていました。これから夏に向けて、フランスではファッションブランドのマスクやおしゃれな飛沫対策グッズが流行ることになりそうです。
街角で呼び止めて写真を撮らせてもらった、カップル。女性のお母さん手作りペアマスク。
バンダナとお揃いでマスクコーディネートを楽しんでもよし。
全部手縫いでマスクを作ったスーパー主婦!
家族でおそろい手作りマスク。
いかつい見た目とかわいい花柄マスクのギャップに和む。
ツジノマスク。
とある通販サイトで見かけた、強そうなマスク。