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リサイクル日記「あんこバゲット!!! 父ちゃんがたまーにやる、ちょっとやばい料理の裏技」 Posted on 2023/05/22 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、ぼくは美味しい工夫というのが好きで、いろいろ思いついては試している。
今日は、おなじみの日本の食材を使って、ほー、うまそう、という裏技料理をご紹介したーい!!!

まず、最初はお茶漬けで作る「冷やし混ぜ蕎麦」である。
最近、とある方より大量に頂いた「特製海苔茶漬」、海苔がたくさん入っていて、風味が凄い。
しかし、残念なことに、ぼくは茶漬けがあまり得意じゃないので、工夫してみた。
まず、海苔部分と茶漬け素の粉とを分ける。
普通の茶漬けだったら、海苔を別途用意した方がいい。
蕎麦を茹で、ごま油とちょこっとダシ醤油(めんつゆ)であえ、そこに茶漬けの粉を半分ほど、塩辛くなり過ぎないように混ぜる。
豆腐、蒸し鶏、きゅうり、ネギなど、お好みの食材を千切りにし、冷やし中華みたいに盛り、上から海苔をどさっとかけたら完成。
ごま油はネギ油でもいいし、オリーブオイルをちょっと足してもいい。
写真のような完成となるが、半分くらい食べて、残ったのをお茶碗に移し、そこに残ったお茶漬けの素半分をくわえ、ほうじ茶とか煎茶をかけて頂くと、なんかひつまぶしスタイルで二度おいしかった。
やり方はご自由に、お試しあれ。

リサイクル日記「あんこバゲット!!! 父ちゃんがたまーにやる、ちょっとやばい料理の裏技」

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で、もう一つはあんこクロワッサン(またはあんこバゲット&バター)だ。
ぼくは、冷凍食品屋で買ったクロワッサンを使ったけど、パン屋で買ったクロワッサンでもなんでもよろしい。
バゲットも美味いよ。
作り方をご紹介したい。
用意するものは、小豆200g、砂糖180g、塩小さじ3分の1である。電気ケトルでお湯を1.5リットルほど沸騰させ、お鍋に移し、そこに小豆を投入し、中火で10分ほど煮る。
蓋をして1時間ほど蒸らし、一度網に小豆をだし、お湯を捨て、小豆を鍋に戻し、水が小豆にしっかり被るようたっぷり水を入れて、火にかける。
沸騰したら火を弱め、コトコト1時間ほど煮る。灰汁がたくさん出てくるので、その都度、灰汁取りをするのがコツである。
お湯が蒸発したら、小豆が常に水をかぶっている状態を保つため、何度か差水をしなければならない。
面倒くさいけど、面倒くさいことをしている時に食べ物はうまくなっている。
小豆が柔らかくなったら、また1時間ほど蒸らし、そこに砂糖の3分の1を加える。
弱火にかけ、10分ほど煮たらまた3分の1の砂糖を加え、とろみがついてきたら最後の砂糖を加える。
あんこを掬ってみて、ぽてっとした感じになったら塩をみ加え、完成となる。
これをクロワッサンに挟んで食べると、もう、たまりません。
バゲットの場合は、バターを加え、あんこ&バター、超おススメである。
生クリームやバターやアイスを添えてもいいね。
フランスと日本の融合なので、時間と根気があれば試してもらいたい。
※出来上がったあんこは、三つくらいに分けて、冷凍しておくと、超便利です。

辻家では、日々、生きることの中に、面白い、美味しい工夫を注入して、単調になりがちな日々にドライブ感をググっと注ぎ込んでいる。
ぼくのレシピをそのまま真似しても良いし、適当にアレンジしてもいいだろう。
主夫(主婦)の知恵でさらなる美味しい日々を充実されたし。

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