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パリ最新情報「パリで横行する中国人狩り。観光客は注意を」 Posted on 2020/01/22 Design Stories
パリではここのところ、郊外の住宅地などで、「中国人狩り」と称される強盗暴力事件が頻発しています。昔から中国系、アジア系を狙った犯罪は多かったのですが、去年の夏に、パリ近郊のヴァル=ド=マルヌ県ヴィトリー=シュル=セーヌ市で起きた事件、夜十時に帰って来た20代女性が17歳の少年に殴る蹴るの暴行された上に鞄を盗まれ、その直後、同地区で40代のアジア系女性が襲われ、全治2ケ月の重症を負いました。これは若いギャングたちの「度胸試し」と呼ばれる通過儀礼で、「お前にそれが出来るのか?」とけしかけられて、アジア系の女性や女性だけに限らず年配の人がターゲットになるということです。しかし、ここでいう「中国人」という単語にはもちろん、「日本人」も含まれます。彼らがいう「中国人」とは、お金を持っているアジア系の人を指します。去年の夏くらいからこのニュースが在仏日本人社会でも駆け巡りました。つい最近は中国人親子連れが狙われ、そのお父さんがついに命を落としています。さらに過激化しているのです。デパートに行くと、ほとんどが中国人の観光客なので、経済的に苦しい郊外の不良たちにとってはわかりやすいターゲットになっています。
知り合いの日本人女性にも実際に被害にあった人がいます。22時ごろ、あるバス停を通り過ぎようとしたら、そこにたむろしていた高校生くらいの男女4人組に囲まれ、鞄をよこせと言われ、抵抗をしたら、殴る蹴るの暴行を受け、鞄をもぎ取られました。ともかく、アジア人を狙った事件が急増しています。観光をしている時もぼうっとしていると狙われますので、常に緊張感をもって旅を続けてください。
とくに以下のことを気を付けるようにしましょう。
1、地下鉄の中で、若い女の子たちに囲まれたら、何かある、と思って移動してください。幼くても、プロの窃盗集団である可能性があります。
2、ATMでお金をおろす時は、周りに誰かいないか確認してから、素早くやってください。
3、空港からタクシーに乗る時も鞄は真ん中に。バイクが近づいてきて金属で窓を割られとられます。本当によくおこります。
機敏に行動をして、ぼうっとあるかない。
これじゃ、楽しい旅にはなりませんね。でも、財布は七目掛けの鞄に入れて、コートの下に隠しましょう。それでも気が付いたら盗まれていたりするのが、パリなのです。
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