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第2回アート&デザイン新世代賞締め切り迫る! Posted on 2018/10/06 辻 仁成 作家 パリ
若い芸術家、デザイナーの方々のために設立されたアート&デザイン新世代賞の、締め切りが迫ってきました。
25才以下の若き芸術家、デザイナーの皆さん、大急ぎで応募してください。今回のテーマは「古きものを新しく」です。古い廃屋を斬新なアイデアで全く新しい建築物に蘇らせてみたり、古い文字で新しい哲学を発明してみたり、使い古されたデザインで誰もみたことのなかった芸術を生み出したり、古いものを利用して新しい価値観を生み出すのです。応募内容に関しては記事の最後に詳細を付していますので参照ください。
第2回アート&デザイン新世代賞(以下、新世代賞)は、審査員を建築家の田根剛氏、アーティスト集団Chim↑Pomのリーダー卯城竜太氏とエリイ氏のお二人、そして株式会社レーサムの副社長飯塚達也氏、審査員長の辻仁成の五人が務めさせていただきます。
建築家、芸術家、経営者、作家という様々な分野で活動する審査員が真剣に議論を重ね、グランプリ含め数名の受賞者を選出させていただきます。応募を躊躇っている、悩んでいる皆さん、チャンスは自ら掴むものです。審査員をやっている私たちもかつてみんなコンペやオーディションや文学賞への応募がきっかけでデビューしました。ぜひ、審査員からのメッセージを読んで奮起してください。一生はあなたのものです。
世界はチャンスで満たされています。そのチャンスを掴むにはアイデアが必要です。自分の中にしかないアイデア、そのアイデアが世の中を変えるチャンスがあるかも知れません。僕は26歳の時に初めて国際コンペに挑戦し、それが最優秀賞に選ばれエストニアの国立博物館をデザインすることになりました。
新世代賞は、未来をより豊かに、大きな可能性を広げるために、驚きのあるアイデアを期待してます。
建築家。1979年東京生まれ。Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立、フランス・パリを拠点に活動。2006年にエストニア国立博物館の国際設計競技に優勝し、10年の歳月をかけて2016年秋に開館。また2012年の新国立競技場基本構想国際デザイン競技では『古墳スタジアム』がファイナリストに選ばれるなど国際的な注目を集める。場所の記憶から建築をつくる「Archaeology of the Future」をコンセプトに、現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトが進行中。2012年よりコロンビア大学GSAPPで教鞭をとる。
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海外でのプロジェクトに参加することが多いのですが、毎年マンチェスターの街中で行われるフェスでは、特に若者の起用に驚きました。10代20代のやつらがヤングキュレーターとして抜擢されてチームを組んで、ガンガンフェスをリードしているのです。大人はむしろサポーター。音楽、アート、演劇などのエッジなスターが集まる大きなフェスなので世界的に注目されるイベントなのですが、凄いですよね。日本だとなかなかそんなチャレンジ精神に満ちたフェスにめぐりあえません。けど新世代を起用するからこそ、リスキーで面白いフェスとしてい続けれるのでしょう。
人類の歴史はトライ&エラーの繰り返しです。トライがないと成功はそもそもない。だからビビることなく若者は行動すれば良い。大人はその責任を取るだけです。だって若さがない国には成長もないし、それが君らにかかっているのを大人は知っているから。
世界では新世代が活躍しまくっています。君らも才能を発揮しよう。
卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀が、2005年に東京で結成したアーティスト集団。時代のリアルを追究し、現代社会に全力で介入したメッセージの強い作品を次々と発表。世界中の展覧会に参加するだけでなく、自らもさまざまなプロジェクトを展開する。2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearおよびデジタル・ビデオ部門の最優秀賞を受賞。
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僕は不動産の新しい価値創造に挑み続けるレーサムのという会社の代表取締役副社長の飯塚といいます。
今回、新世代賞の主旨を辻先生からお聞きし、サポートすることを決断しました。閉塞する社会、世界に希望を送るのは、若い皆さんの情熱と行動だと思います。皆さんが世界に飛躍するきっかけを全力でサポートします。我こそはという強者、どしどし応募下さい!。
経営者
東京都生まれ。株式会社レーサム 代表取締役副社長。
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この新世代賞も2年目に入りました。第1回目のグランプリ受賞者中村暖君は今、この新世代賞の副賞、短期留学によって現在、ロンドンに留学されています。彼の才能をこうやって応援できることを、私たちは嬉しく思っています。第2回目の受賞者の中から再び中村君のように海外へ飛び出していく人が現れることを希望します。
世界は今、あなたたち若い人たちに開かれているのです。どうか、新世代賞の門を叩いてください。微力ですが、私たちは一生懸命審査をし、皆さんを応援したいと思っています。
来たれ、新人!!
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■審査基準
・デザイン性
・アート性
・ストーリー性
■応募資格
2019年1月31日(木)時点において、アートやデザインの専門学校や大学(大学院)等に在籍している学生。または、学生ではないが、原則として、25歳以下の人で、アートやデザインの勉強をしている方。
(26歳以上の方は事務局にお問合せください)
■応募方法
(1)事前にエントリー登録が必要です。
☞エントリー登録はこちらから
(2)下記提出物(3点)を郵送または宅急便にて提出してください。
※10月25日(木)必着厳守!
(バイク便、持ち込み、メール添付、FAXはすべて不可)
■提出物
(1)コンセプトシート
コンセプト1000字以内。作品が生まれた経緯や、制作意図を説明すること。
A4用紙を使用(縦横自由、書式自由)
(2)作品シート
作品全体や詳細がわかるスケッチや写真などで構成。A3用紙、片面1枚にまとめること。
(3)応募用紙
☞ダウンロードはこちらから。
A4サイズに出力して記入。
■応募条件・留意点
●提出物の言語は日本語を使うこと(国籍は問いません)
●個人またはグループでも可
●複数応募可
●作品は、応募者自身のオリジナルで、国内外未発表のもの。実現可能なもの
●他コンペへの二重応募は不可
●未成年者は、保護者の同意があること(入賞の際、同意を確認。同意がなければ取消しの可能性有)
●提出物は返却はいたしません。必ず控えをとってから提出してください
●その他、第2回アート&新世代賞デザイン新世代賞の注意事項(応募要項ページ)に同意していること
●WeBaseの施設において受賞作の巡回展を開催する予定です。開催する際(提出可能な場合に限り)作品の現物提出をお願いする場合があります。但し、現物の有無が審査基準に影響することはありません
■参加費 無料
■結果発表・授賞式
・最終審査会 2018年 10月30日(火)
※受賞作品はウェブマガジン「Design Stories」で発表します。個別に審査結果を通知することはありません。
※WeBaseの施設において巡回展を開催する予定です。
・授賞式 2019年1月下旬(予定)
■著作権について
・著作権は応募者に帰属する。ただし、主催者は応募作品の展示・発表、受賞者情報発表の権利を保持する。
・受賞作品が商品化される場合、条件等は個別に話し合い、取り決める。
■主催
Design Stories(デザインストーリーズ)
■協賛
一般社団法人日本ワーキングホリデー協会、東京トラベルパートナーズ株式会社
■後援
パリ日本文化会館、公益財団法人 京都市芸術文化協会、公益財団法人 福岡市文化芸術振興財団、京都市、福岡市
■お問合せ・作品提出先
第2回アート&デザイン新世代賞事務局(デザインストーリーズ編集部内)
〒248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜4-10-7(WeBase 鎌倉内)
E-mail:tokyo@designstoriesinc.com
以上
■第2回アート&デザイン新世代賞は終了いたしました。たくさんのご応募、ありがとうございました。入賞結果は近日中に、本紙面にて発表いたします。
posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家。パリ在住。1989年に「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞、1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。ミュージシャン、映画監督、演出家など文学以外の分野にも幅広く活動。Design Stories主宰。